たんけん夜の街

オークボの娼婦
皆様は『娼婦』をご存知ですか?

最も古くからある女性専用の職業のひとつと言われ、金銭によって性交渉を行う事を生業とする女性を指す訳ですが…ひとくちに娼婦といっても、チョンの間や本番ヘルス・ソープの様な遊郭の名残のあるものからモロにイリーガルな香りのする『立ちんぼ』と呼ばれる店には属さない私的売春婦(あるいは組織的売春)まで幅は広く、更に人種を問わないのも特徴です。

今回は私がまだ若かった頃の話をしましょう。

当時、私は何を血迷ったか東京のとある地に居ました。ほぼ手ぶらの状態で九州から上京して二ヶ月ほど経った頃だったでしょうか。
言うまでも無く上京当初に持っていた僅かな小銭も早々に底を付き無一文となり人としてやっちゃいけない様な事もしながら日銭を稼いで凌いでたのですが、宿無しでそんな生活がいつまでも続く筈も無く。とりあえず適当に飛び込んだパチンコ屋に住み込みで働いていました。見た目はボロな店でしたが脚本家の野○○司氏(酒○○子を連れて来た日もあったりとか)もたまに来店してたという店です。

…と、どうでもいい前置きはこの辺にして、と。

ある日、某大学の夜間部に通うべく上京している同郷のS氏と夜の街(新宿方面)を歩いてた時の事。
S氏曰く『この付近に外人女性の闊歩率が異様に高い地区がある』と。好奇心だけ上京する程の私ですから食いつかない筈はありません。早速かの地…大久保へと進路を変更する二人。進むにつれ、新宿の繁華街と比べてどんどん薄暗い路地裏の様な風景に変わります。うはは、こりゃいいや。胡散臭ぇ香ばしい匂いがプンプンしやがる(現在はたぶん明るい街になってるのかも?)

そしてその時は遂に来ました。
気が付けば何気にすれ違う東南アジア系の女の子達が何がゴニョゴニョと言ってるのです!

『なぁS君、さっきから女達が何か言いよる気がするんやけど』
『言いよるな。何て言いよるかは判らんが』
思いっきり方言丸出しの二人です。

彼女達が何を言ってるのかは判らないし我々に対して言ってるのかすら判らないものの、でも何かゴニョゴニョ言ってるのは間違いない。気になる!実に気になる!
それでは次にすれ違う女の子が何て言ってるのか、少しゆっくり目に歩きながら聞いてやろうじゃないか…と心持ち遅めに歩きながら耳に神経を集中させる二人。

『アソビ?』

アソビ?
アソビと言ったのか?
東南アジア方面の言葉なんだろうか?でも確かにそう聞こえた。語尾上がりなので疑問系っぽい気もするが違ったら恥ずかしいので何もいえない。…と、そこで何かに気付いたS氏。

『アソビって外国語じゃなくて日本語じゃね?“遊び?”って思うんだが』

(;゚Д゚)お前頭いいな!

つー事は、すれ違ってた子がゴニョゴニョ言ってたのは『遊びにきたの?』って訊いてた訳か!なんだよ俺達片っ端からシカトしてんじゃん!成る程つまりこの東南アジア系の女の子達は立ちんぼの娼婦で、このひっそりとした大久保の裏路地営業してたという事ですな。普通に逆ナンされてると考えるよりは、よっぽど辻褄が合う。

…とすれば、また別の疑問が浮かんでくる訳で。

次の子が向こうから歩いてくる。例によって『アソビ?』と言っている(様だ)。
思い切って立ち止まってみた。
次の瞬間、自分でもびっくりする程すらっと『幾らで?』と言えた。
我々の予想が間違えてなければ意味は通じる筈だけど…。

『ニマイ』

(;゚Д゚)通じチャッタ!

とりあえず大久保近辺を歩いてる外国風味の女性はまとめて立ちんぼっぽいし、探せばもっと選り取りみどりかもしれないし、折角だからじっくり選んでアソビしてくか!(住み込みパチ屋の給料出たばかりで少し気が大きくなってた私)…と、即決せずその場は立ち去りもっと周りを探索する事にしました。

つーか、ひとつ隣の通路に出たら居るわ居るわ!20mぐらいの短い高架下に50人ぐらいひしめいちゃってさ!すげぇよ入れ食いだよ!…とはいえそんなに人口密度が高いのに、その中から一人選ぶとかなんか他の子に悪いなと思ったのでその場もスルー。

大久保から離れるにつれ人影もまばらになってきて、ちょっと後悔したものの引き返すのもイヤラシイので適当な所で妥協するしかないと、積極的に売り込んできた子と交渉してみる事に。その一帯は一律2枚ってのが相場の様でしたが、タカイヨマケテヨとダメモトで言ってみると1.5枚でもいいよとの事。案外チョロイな(もっと値切れたのかも知れない)

見事交渉成功って事で、S氏とは後で待ち合わせる事にして別行動開始。

まず、ホテルはこちらで選べないらしく(ラブホ業界も一枚噛んでるのか?)女の子が指定した所で…となりました。当たり前の様に鍵を受け取り、部屋へ。

前金制らしく1.5枚を渡した所で、女の子がどこかに電話してる。きっと元締めのヤクザ屋さんに『今入りました』と連絡したんだろうなと。とりあえず一服してシャワーを浴びる訳ですが…さっき歯を磨いた歯ブラシをヘアピン代わりに器用に髪を纏める女の子。実に手際が良い。

サービス自体はチョンの間と大差無し。軽くしゃぶった後に『ハイ、ドウゾ』と色気もへったくれも無い。
目の前でマンコぱっくり開いてみてよと云うと何の恥ずかしげもなくやってくれたのはいいけど…何かすごい匂いがする。しますよ匂いが。シャワー出たばかりなのに、何ともいえない生魚の様な匂いが。

プレイ終わった後で少し話をしてみたんですが、日本に来たばかりらしく言葉がイマイチ通じないなぁ…と。自称タイから来たらしく現地の言葉が要所要所に混じるのでコミュニケーションそのものが難しい訳で。それでも一生懸命手振り素振りで意味を通じさせようと頑張ってたのが、ちょっといじらしいなと思ってみたりもしました。

お決まりの台詞かもしれないけど『クニのオトウトが…』みたいな事を言ってたので、ラジカセでも買ってやるといいよと余分に1000円渡して(日本じゃ1000円でラジカセは買えんわな)ホテルを後に。その後S氏と合流し、ああだこうだと報告し合い家路に着く…のが普通ですが終電無くなってたのでタクシーで世田谷まで帰る私達。
ちゃんとオチまで付いててめでたしめでたし。

あの頃(1990年代後半)あの地で娼婦をやってた人達は今は何をしてるのかな。文字通り体を張って幸せを掴んだのか、それとも夢半ばで諦めたか、あるいは死んだ人も居るかも知れない。
幸せのカタチは人それぞれなのかも判らんね。

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